デジカメ農作業日記 (2005年3月)

2004/03/29
 種籾の催芽作業を始めました。
塩水選が終わった種モミは、発芽に必要な水分を吸水させる為、水に漬けておきます。


 水温10度の水に10日余り漬けておきます。
十分吸水した種籾を、人工的に発芽させることを催芽といいます。


 以前は、お風呂に漬けて催芽作業をした時もありました。
今では、自動的に的確に作業が出来る機械が出来ましたので楽になりました。
約30度の水温で、24時間かけると真っ白な 新しい命が芽生えてきます。


 鳩の胸程度に芽を動かすのが、理想とされています。
伸ばし過ぎても駄目です。


2004/03/27
 昨日(26日)午後から 畦の補修作業を始めました。
昨年導入した、最新型の畦塗り機の性能は抜群です。


 稲作りは、水の力をいかに最大限に活用するかがポイント。
寒さから稲を守るのも水。イネの体に栄養を運ぶのも水。


 除草剤など薬を 有効に働かせる為も水管理が大切。
イネの生育調整をするにも水管理が秘訣。


 稲作りにとって、水管理を自由自在にコントロール出来る田んぼを作っておくことが、
最大のポイントのひとつと考えています。


 我が家の稲作りには、絶対に欠かせない大切な作業です。

 明日午後には、またまた天気が崩れる予報。

 朝仕事から、真っ暗のなるまで作業を続行。

 明日は、朝仕事から頑張らなくちゃ。

2004/03/26
 本格的な育苗準備が始まりました。
22日にハウスのビニール張りを始めました。


 風のない朝仕事にします。
ここ数日、風の日が続き 5棟のハウスのうち3棟だけ張り2棟はまだです。


 今朝も 薄っすらと雪が積もっていました。しかも、風がありますので中止。
昨日は、一時 吹雪、冬に逆戻り。なかかな 春は足踏みです。


2004/03/21
 昨日、今日と 春らしい天気になりました。
暑さ寒さも彼岸まで。昼間の時間と夜の時間の長さが、同じだとか。


 これから、昼間の時間が日一日と長くなります。
仕事をしながら、春を毎日探しています。


 今年の春の歩みは、ゆっくりのようです。
それでも、麦畑は日増しに緑を濃くしてきました。


 田んぼも乾いてきました。ミネラル分の補給のため、
土壌改良剤の散布作業をほぼ終えました。


2004/03/19
 一昨日より麦踏み作業を始めました。
今年は、少し生育が遅れているようです。


 茎が立ってくるまでが 作業できます。
遅れていた春が ようやく東北みやぎ角田にもやってきました。


 午後、元角田市農協生産部長 佐藤政昭さんの告別式がありました。
約30年間にわたり NHK農事通信員で活躍しました。


 会場では、昨年の暮れ NHKラジオで放送された録音が流されました。
永い間 お世話様でした。合掌。


2004/03/18
 あぶくま農学校「風の塾」
第1回 定塾が公社で行なわれました。
「農産物を売る!!今の流通はどうなっているのか」
講師は、宮城県食産振興専門監 三輪宏子氏
彼女は、凄い切れ味!! 県庁に置いておくのは もったいない。
今年こそは、一緒に角田で仕事をしたいものです。


2004/03/16
 気温が12度と上昇。
気温が上がると、体まで緩み、楽になります。


 午後から、トラクターで土壌改良剤の散布を始めました。
このところの天気で、田んぼが乾いてきました。


 トラクターの入れる田んぼから 作業開始です。
気温が高くなると、空の色も 夕日も暖かく見えます。


 きれいな夕日を 久しぶりに眺めることが出来ました。

2004/03/15
 午前中、角田土地改良区総代会。
昨年 問題となった用水開始時期に関しては、 用水管理委員会の再編に伴いより組合員の意向に沿った運営をする事を 強く要望しました。
午後からは、農業公社で角田農業戦略プラン実践編の最終会議。
一日中 会議でした。


2004/03/14
 昨年から半年以上かけて検討してきた「角田農業戦略プラン実践編」の仕上げと実践への助言指導をお願いする為、宮城大学事業構想学部長 大泉先生のもとに行って来ました。

 普及センターの職員と公社の職員と共に勉強してきました。
大泉先生には、あぶくま農学校の中に新たに設ける「農業実践塾(自立した農業経営体の育成)」の指導を特にお願いしました。


 宮城大学には、過去何度か訪れました。
 初めて大学の建物に入った時の印象は、未来都市にでも迷い込んだような思いをしたものです。


2004/03/13
 アサ6時。
東の阿武隈山地からお日様が昇ってきます。
夜明けもホントに早くなりました。


 昨夜、降った雪が薄っすらと積もりました。
気温は、マイナス2℃。


 今日は、市内一斉の野鼠駆除の日です。
朝7時集合。


 耕地を持っている集落の人達が集まり、耕作地に応じて配分される野鼠駆除剤をもらい、それぞれの田んぼや畑に薬を散布します。

 数年来、共同の薬剤散布を止めていましたが、近年 野ネズミの被害が大きくなりましたので昨年から一斉駆除が再開されました。

 田んぼや畑には、野ネズミの巣がいたるところにあります。
駆除剤を、ネズミの穴に棒等で深く入れていきます。


 今日は寒い寒い一日でした。
午後からは、気温も急激に下がり夕方には気温1度。
真冬並みの寒さです。
雪もちらついてきました。
真冬の雲。


2004/03/12
 ここ数日 気温が10度前後に上昇。
2月以来、真冬のような寒さが続いていましたが、東北みやぎにも春がやってきました。


 今日も午前中、風が吹いていたものの晴れて春の日差し。
午後から 春を感じたいものだと思い麦畑へ。
陽だまりには、春の息吹が。
春の彼岸の中日には、ヨモギの新芽を餅に混ぜ 草もちを搗きお供えします。
今年は、寒さが続いたので餅くさを摘むのがたいへんだ おばあさんが心配していましたが、ヨモギ新芽も育っていました。
春は確実にやってきているのだと実感したのも束の間。
西の空に急に 怪しげな雲が広がってきました。


 なんと、その数十分後 雪が降り出してきました。
またまた、冬に逆戻り。


2004/03/09
 8日から9日、種モミの塩水選をしました。
病気や実りの悪いモミは、軽いので塩水の比重を利用して、悪い種モミを選別する作業です。


 水仕事です。例年 寒さの中で作業する事が結構あります。
今年は、気温が10度になり楽に仕事をすることが出来ました。
塩水選の作業が始まると、今年も本格的な春作業の季節がやってき事を実感します。


 8日で78歳になる親父、母、家内の4人で夕方までかかり終了しました。
78歳の親父さんは、いたって元気です。
現役で、今でも農作業の第一線にいます。
家族経営の我が家にとって、たいへんありがたい存在です。 あまり無理させずに、と思っていますが つい甘えて手伝ってもらいます。


 コメ作りは、毎年殆ど同じ作業の 繰り返し。
違うのは、毎年のお天気。
同じ作業をしていても、毎年々 天気が違うので作業工程が同じでも、その思いは違います。
「百姓の来年」 こんな思いが自然に湧き出てくるのは、人の力が及ばぬ お天気相手だからこそ 最高に面白い。
それにチャレンジ。
しかも、人が生きている限り 食い物作るの ヤ~~~メタ??は、絶対に許されません。


2004/03/07
 今日も、朝から快晴。
しかも、昨日と違い日中の気温が10度近くまで上昇。
昨日までの張りつめた空気とたちがい、気温が上がるとともに柔らかな空気に包まれます。
しかも、体も楽になります。


 今年、初めて春の足音を聞きました。
この陽気で、田んぼに積もった雪が一気に 融け出しました。


2004/03/06
 朝から快晴。
放射冷却現象で 隣町のアメダスが最低気温マイナス10度を記録。
木々に霧氷ができました。


 3月になったと言うのに、この冬 一番の寒さでしょうか。
空の色は、冬の空がまだまだ同居しているようです。


 春の火災予防運動が始まってます。

 集落毎戸を訪問し、防火予防のチラシを配りながら火の用心を呼びかけました。

 村の公民館に消防団が集合。

 小型消防ポンプの機械器具点検が行なわれました。

2004/03/05
 昨日朝から降った雪は、一晩中降り今朝まで降り続きました。

 この10年来、最高の積雪を記録したと思われます。

 もう3月だというのに、今年の春はのんびりやってくるようです。

 この大雪で、またまた田んぼに入れなくなりました。
春の農作業がたくさん待ってます。


 今年の 春作業は一気に忙しくなりそうです。

 今の時期に 体を引き締め、機械の修理、点検を万全にしておこうと思ってます。

 春の淡雪とわよく言われますが、今年の雪はしっかりした真冬の雪です。

 早く本格的な 春が来て欲しいで~~~す。

2004/03/03
 昨日から 麦畑の除草剤散布。
薬は、アクチノール。
もう少し早めに散布予定でしたが、畑が乾かず出来ませんでした。


 明後日には、大雪の予報。
この間を逃すと、また大幅におくれます。


 急いで機械をセット。作業開始です。
気温は、真冬並み。運転する手もかじかみます。


 午後から、追肥作業。
明日には、確実に雪が降り出す予報。


 この期を逃しては、またまた 作業が大幅におくれます。
除草剤散布後、ただちに追肥作業。


 約7ヘクタールの麦畑。なんとしても夕方まで作業を終わらせねば。

 こんなに、天気が良いのに 明日 大雪とは。

 夜 農業公社で戦略会議の勉強会。
公社のマーク 麦わらボーシを創っていただいた、栃木県足利在住、アートデレクターの吉田さんに来ていただきました。
吉田さんは、戦後のデザイナー50人に選抜、国際的にも活躍する等 その実力は日本を代表する人。


 年は、一つ上の53歳。デザイン専門学校卒業後、現場・仕事で腕を磨き上げた真の実力派。 我が友人です。その作品のセンスの良さは いつも感心します。
デザイン戦略・戦術・ブランド開発・CIデザイン開発について勉強させていただきました。
また、一緒に仕事できるようにしたいものです。


2004/03/01
 いよいよ3月。
気圧配置は、冬型。


 日差しは、眩しさを増したものの 春の気配を感じることは出来ません。

 夕方、久しぶりに夕日が見られると思い麦畑へ。

 まるで、真冬のような冷たさ。
デジカメ握る手がかじかみます。