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デジカメ農作業日記 (2005年7月)

2005/07/31
 定点観測地の稲。
7月中に 稲の穂が顔を出さなかったのは 30年の稲作のなかで 殆ど記憶にありません。
出穂まで4日から5日後になりそうです。


 梅雨明け宣言は、まだです。今年の作柄は これからの天気次第。
明日から、8月。
良い天気が 続きますように。


2005/07/30
 仙台から お客様。
食品業界のお客様。


 我が友、馬場ちゃんの農場見学。
新しい、流通システムの可能性を探る事を確認。


2005/07/29
 毎日 草刈作業。
雑草だけは、どんどん伸びてきます。


 夏は、朝仕事が最高。
昼食後は、昼寝は欠かせません。


 目イッパイ 汗をかきながら作業を続けます。

 朝露の中、ツユクサの花の青さが ひとき輝いています。

2005/07/28
 朝から快晴。
なんとなく空が 高く感じます。


 例年の夏 特有の暑さではありません。
台風通過後、夏を通り越して 秋がやってきた感じ。


 夜は、窓をあけていると 肌さむく感じます。

 稲の体の中では、順調に穂が育っているようです。
体の中では、盛んに花粉が作られている時期です。
止葉(最後に出てくる葉)も完全に突き抜け、穂が顔を出すまで あと 数日。


 カラッとした天気が続き、台風の影響さえなければ 今年も美味しいお米が期待できそうです。
すべては、これからの天気次第!!


2005/07/25
 台風7号が発生。
数日後には 上陸する可能が出てきました。
朝から雨。


 昼の気温21度。PM10時の気温 21度。
台風の影響でしょう。蒸し暑い夜です。
今回は、雨台風。 被害が心配です。


2005/07/24
 朝 5時集合。
集落の共同作業。年二回、春と夏の2回 用水路・排水路の手入れ。 路肩の草刈。空き缶広い等を実施してます。


 本来、集落全員で田んぼを維持する為に続いている行事。春は 江払いといって用水路の手入れ。
夏は、江刈りといって排水路の草刈等を実施してきました。


 現在は、集落内でも 田んぼを耕作していない農家が多くなって来ましたので、路肩の清掃を中心に共同作業をするようになって来ました。

 梅雨が明けそうで なかなか明けません。
今年は、低温による冷害の心配は なさそうです。


 生育は遅れているものの、稲の幼穂は順調に育っています。

2005/07/23
 今年の稲の生育は、最近10年間で一番生育が遅れているようです。
しかし、田んぼによっては順調に生育しています。


 ササニシキの田んぼの幼穂です。
止葉が完全に出葉してます。8月始めには穂が出てきそうです。


2005/07/20
 朝 きれいな青空が広がりましたが、午後から曇り。

 夕方 チョッピリ 小雨がちらつきました。
最高気温は28度。


 昼にかけて、角田市アグリパソコン研究会総会。
会員の主力メンバーは、お母さん達。
農家経営の財布を しっかり握っているのは、若い母ちゃん達です。
今年度は、それぞれの経営の財務諸表作成を大きな目標に掲げました。


 定点観測の田んぼです。
 初期生育の遅れによる茎数不足は、ほぼ解消されました。
稲の体の中では、真っ白な幼穂が育ってきました。


 早いもので、3センチ程に育ってます。
平年よりも 1週間程 生育が遅れている感じです。


 そろそろ、稲の花粉の出来る減数分裂期に達する 稲もありそうです。
稲の一生で 一番 低温被害が出やすい時期を迎えます。


 今年は、このまま梅雨明けしそうなので 低温の被害はなさそうです。
今年の稲の作柄を決定付ける大切な期間がやってきました。


 真夏の暑さが 続きますように!!

2005/07/19
 朝 曇。
昼にかけて 青空が広がりました。


 昨日までの 蒸し暑さではなく、乾いた爽やかな風。
湿度は、50パーセント台。


 真夏の太平洋高気圧ではなく、大陸からの高気圧がやってきたようです。

 毎日 朝仕事から夕方まで田んぼの草刈作業。
夕方6時から7時過ぎにかけての 田んぼの景色。


2005/07/17
 今年初めての 真夏日。
週間天気予報も 眩しいお日様マークが並んでいます。
梅雨明け もう直ぐです。


 夕日も夏模様。 
夕方 初秋の早朝と夕方、カナカナと高い声で鳴く「蜩(ヒグラシ」の声が
聞こえてきました。
東北の夏は、あっという間に過ぎていきます。


2005/07/15
 稲作コース・ キューバの皆さん 最終日。
昼食会を兼ねて 反省会。
キューバの人たちは、いずれも躍動感を感じます。
真面目で、陽気で、頭が良い人たちだと 毎年思います。


 キューバコースの受け入れは、あと2年あります。
5年間で、50人のキューバの中堅指導者が角田にやってきます。
3月にやってきて11月まで筑波センターを拠点に、稲作研修をします。


 そのプログラムの中で、最も印象に残るのが、一週間の農家滞在研修とか。
キューバからやってきた研修員にとって、研修期間中に訪れた、京都、広島、東京等と並んで 宮城 カクダ は 最も印象に残る街になること間違いなし!!


 皆で楽しんで、国際協力!!

2005/07/14
 野菜コースの人たちは、一足 早く筑波にお帰り。
昼食をしながら ホストファミリーと反省会。
野菜コースは、今年 初めての受け入れ。
10ヵ国の人たちが、ジャパン角田をしっかり心に刻んで帰っていきました。


 研修員の顔が まるっきり違います。
穏やかな満足した顔がそこには ありました。


 ユデル君を 角田ロケット展望台に案内。
市内を一望 してもらいました。


 研修最後の夜。
ユデル君自ら、キューバ料理を作って 御馳走してくれました。
「タマル」というトウモロコシで作ったキューバ料理です。
なんとなく タイを思い出してしまいました。


2005/07/13
 予報に反して 朝からお日様が顔をだしました。
稲の葉に付いた無数の水玉。


 朝日に輝いています。

 JICA稲作研修コース農家調査の大きな目的。
地元小学校訪問交流。稲作コースでなぜ?学校訪問?そんなの必要なの?


 7年前、このコースの受け入れの際、JICAから出た疑問。
それを、角田の百姓が押し切って始めた、プログラム。


 2年目からは、JICAの方から 是非 コースの目玉として入れて欲しい。
答えは、外国から来た研修員が 出してくれました。


 あれから、7年。 地元小学校こうでも 毎年 楽しみに待ってくれるようになりました。

 ことしは、市内5校の小学校にそれぞれ 分かれて訪問。いずれも、大盛況!!

 午後から田んぼに出て、草刈作業。
久しぶりの青空。


 夕方 6時30分過ぎまで 草刈作業。
ユデル君は、頭の良い好青年。
仕事もすぐ覚えます。しかも要領も良いです。


 ユデル君は ラーメンが大好き!! 
丁度、近所にラーメン店が開店したばかり。家族とホストファミリーの遠藤さんの家族も誘って
ラーメンを食べながらの会食会。


2005/07/12
 研修2日目。朝から雨。
田んぼの草刈作業を予定してましたが、雨で中止。
我が家には、キューバから29歳 雑草管理・植物保護専門官、国立イネ研究所 で働いている ジュデルさんが15日までホームステーしながら 研修してもらっています。
午後から、研修最大の目的 農家経営調査。
農家調査だけは、スペイン語の通訳なくして出来ません。
研修指導員の白石さんに同席していただき。
無事終了。


2005/07/11
 予報に反して 青空が見えました。
やっぱり曇り空より 青空が良いです。


 蔵王の山々も 久しぶりに顔を出しました。

 今年も、JICAの研修員の皆さんが やってきました。
今回は、キューバ国別研修「小規模稲作コース」と「野菜技術コース」の2組を受け入れる事になりました。
JICAスタッフを入れて 総勢26名。


 それぞれ、角田市内11戸の農家にホームスティーしながら研修してもらいます。
午後、角田にバスで到着。
早速 JAの店舗で見学。 「こんにゃく」を見て これはなんだ!!


 JA,市役所に表敬訪問。

 今年は10カ国。
キューバ10名・マラウイ・ソロモン諸島・
タイ・ドミニカ共和国・アンティグア・バーブーダ・ネパール・アフガニスタン・赤道ギニア・サモアからそれぞれ 一名。 研修員総勢19名です。


 私も 勉強不足で 初めて聞く国の名前もあります。
通訳は、英語とスペイン語の2カ国。 
通訳を工夫しないと時間がかかり過ぎ、反省。


 夜は、歓迎パーティー。
地元に伝わる 伝統芸能 「神楽」で歓迎です。
これだけの国の人たちが 集まると賑やかです。
研修員の皆さんの 歌も出てくるやらで 楽しい歓迎会になりました。


 私は、何語で対応したかって?
もちろん 角田弁です。
ここは ジャパン宮城角田です。
当地にきたら もちろん ジャパニーズかくだべんです。


 キューバはスペイン語。でも我が家に来れば もちろん角田弁で生活してもらいます。
若いから 大丈夫でしょう。


 国際交流をすると 常に感じることは、自分は何者だ。
何を目的に生きているのか。


 国際化の時代だといいます。そこのところを、持っていないとこれからの、国際化社会では生きていけない。
現在 国連加盟国191カ国ですから ただ単に 他国に迎合するだけでは191のスタイルと迎合するする事が必要。
 そんなの不可能です。


 自分の生き方をしっかり持って、そのうえで共有できるものから 少しずつ共有していく。
なにも、欧米だけが 世界ではない。
そんなことを、あらためて実感する 一週間になりそうです。


2005/07/10
 定点観測地のイネです。
遅れていた生育も急激に 回復し茎の数・草丈も ほぼ平年並になってきました。
イネの株元の茎もふくらみを増しイネの体の中で、大きな変化が生まれてきました。
田植え以来 イネの体を作る栄養生長期から 子孫の残す為の穂作りの作業・生殖生長期
が始まったようです。


 これからが、イネの生長で最も大切な時期を迎えます。
今のところ、私の田んぼ付近では、怖いイモチ病は 確認出来ませんが
油断は出来ません。


 数日前から、畦及び田んぼ付近の2日目の草刈作業を始めました。
今月に入って以来、毎日が梅雨空。


 雑草だけが 勢いを増して伸びてきます。
百姓は 雑草との戦いです。


 低くたなびく 鉛色の曇り空が続いています。
梅雨本番です。
稲の生育は、持ち直しましたが 大豆の生育は思わしくありません。


 早く天気が回復して欲しいのですが・・・・。
毎日 草刈作業をしながら 祈るような気持ちでお空様を見上げています。


 7月も中旬です。
眩しい お日様が恋しい。


2005/07/06
 先月末に 蒔きなおした畑の 「コスズ」納豆専用の大豆が
このところの、雨で芽を出してきました。


 普通大豆に比べて、極端に粒が小さい品種です。
その分、水分を早く吸収し発芽も早いです。


 出てくる芽も粒の大きさと比例して、可愛いです。
普通大豆の「あやこがね」の発芽が悪かった分、コスズで挽回したいと思います。


 あと2~3日過ぎると 発芽の状態が完全に確認でします。
今度こそは、上手く芽が揃いますように・・・。
祈るような気持ちで 豆畑に通う日が またまた続きます。


2005/07/02
 定点観測地の 田んぼです。
5月以来の低温で心配された生育は、6月に入ってからの天気の回復で一気にばん回してきました。
茎の数も確保出来そうです。


 イネの作柄に 決定的に影響する時期が近づいてきました。
稲の穂が育まれる今月中旬から、穂が出る前後の天気が 最も大切です。
イネ体が 大きくなると 安心して田んぼの見回りを 怠りがちにないます。
しかし、今年の天気は へん です。
先日、県庁に行った際 県庁幹部も心配してました。
イネにとって最も 怖い病気。それは、イモチ病です。
これまでの天気の経過は、イモチ病の大発生の環境が整っています。
イモチ病は「人災だ!」とは、農政担当幹部が 断言してました。
指導機関で働くものとして、現在の技術で100パーセント抑える事の出来るイモチ病に 宮城のイネが罹り 生産量が落ちるという事態になれば、これほど屈辱的なことはない。 と言っておりました。

問題は、県庁の想いが生産現場・田んぼにどのように伝わっているか・・・。