デジカメ農作業日記 (2008年11月)
2008/11/25
大陸から真冬並みの寒波がやってきた。
朝起きると 辺りが雪景色。
雪が降ると、寒さが違う。
空気がヒンヤリと締まった感じになる。
このところ、天気が続かなくなった。 外の農作業を急がねば。
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2008/11/21
土地改良区の 合併研修視察で 福島県会津を訪問する。
昨晩からの寒波で 猪苗代湖周辺は 銀世界。
これには、ビックリだ。
本格的な冬がやってきた。
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2008/11/20
「あぶくま農学校の百姓先生たち」の出版記念式典、及び 角田市農業振興公社理事長歓送迎会が開かれる。
新理事長の大友市長さん、
前理事長の佐藤前市長さん、
小松先生から挨拶がある。
農業公社は、今年で10年。 出版は、新たなスタートだ。
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2008/11/19
JAのライスセンターでは、大豆の調整作業最盛期。
角田市内で収穫された大豆は、JAで選別調整され検査され出荷される。
我が家の大豆の 殆どは選別作業を終え検査も終わっている。
今年は、品質も良く殆どが一等の大豆となった。
里の山々は、紅葉が真っ盛りだ。
今年は、台風などの被害がなく木々の色付きも良い。
西の蔵王の山々は、吹雪いて来た。 寒気が南下してきたようだ。
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2008/11/13
先月末に、種を蒔いた大豆後の麦畑。
その後、全く雨が降らず発芽を心配したが 順調に芽が出てきた。
先月末に雨が降ったものの、その後 晴天続きで 大豆の収穫そして大麦の種蒔き作業も予定通り終わることが出来た。
来年に向けての農作業は、すでに始まった。
麦の肥料の高騰ぶりには、驚くばかりだ。
農作物販売価格は、低迷。肥料などの生産資材は高騰するばかり。
来年の経営は、どうなるのだろうか。
生産資材をケチって、農作物の品質低下をもたらすようでは、もともこもナイ。
コストを割るような経営でも、長続きしない。
困ったものだ。
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2008/11/12
あぶくま急行角田駅 9時3分発。
JICA研修員が帰国する日だ。
今回の研修事業は、JICA(国際協力機構)平成20年度青年研修・大洋州混成農村開発プログラムの一環として来日したもの。
JICAが各国から青年リーダーを招聘し、「角田市アジアの農民と手をつなぐ会」が国内農業研修業務委託を受け実施したものだ。
「角田市アジアの農民と手をつなぐ会」は、1993年から活動を始めタイ・イサーン地方の交流支援事業を中心に活動してきた。
メンバーの殆どが、市内の専業農家。
昨今の厳しさを増す農業情勢の中、必死に農業に従事している仲間達。
しかも、中心メンバーは50代、それぞれ農業関係団体等の役員もしている。
ただでさえ忙しいのに、国際交流・支援活動を15年来、趣味?で続けてきた仲間達です。
これまでも、JICA農業研修を何回も受け入れてきた。
この間、世界40ヵ国余りから農業関係者が角田市を訪問した。
海外研修員の受け入れは、手馴れたもの。
しかし、今回は少し違います。農業研修期間の全ての業務を「手をつなぐ会」で受託したからだ。
昨年末に、話を受け6月に正式に受け入れ決定。
その後、プログラムの作成・予算などJICAとの詳細に亘る交渉を経て実施した。
さて、JICAの事業運営システムも、ここ数年、大きく変わってきたようだ。
一番感じることは、研修予算の大幅な削減。それに伴う、研修プログラム見直し。
以前からその必要性は、感じていた。
JICAそのものも、時代と共に大きく変わろうとしているのだと肌で感じた。
JICAの予算は、国民の税金です。有効に活用しながら、如何に国際貢献するか。
研修を終え、地球儀を眺めて思うこと。
随分遠くの国々からやってきたものだ・・・と。
今回やってきた大洋州諸国は、赤道を越えた遥か遠くの国々の青年達。
普段は、全く意識しない国々です。 初めての日本。
太平洋戦争時代、我が家の伯父もその地で戦死している。
少しでも日本のファンになって欲しいという想いで、プログラムを組み実施したつもりだ。
帰国の日、研修員それぞれが笑顔で電車に乗り込む姿をみて、今回の研修の成功を確信した。 手をつなぐ会のメンバーは、農作業等も超忙しい中 研修事業に携わってもらった。 心から感謝したい。 角田市にとって、直ぐには役に立たないだろうが日本国の国際貢献にチョットだけ貢献させていただいた。そんな、誇りはメンバーの心の中にはある。JICAには、楽しい時間を創っていただき改めて感謝する。
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2008/11/11
午後から市内の寺院・長泉寺書院において活動発表・評価会並びに閉講式を行う。
朝、土地改良行区役員研修の那須から新幹線で角田に戻り、会議に臨む。
会場の長泉寺は、3年余りの歳月をかけて今年9月に再建されたばかりだ。
日本最高の宮大工・小川棟梁の手による建物だ。
1000年以上の木材を使用し京都・奈良の寺院を想わせる堂々たる建造物だ。
今回のJICA研修プログラムは、東京に滞在するのは2日余り。その殆どは、角田で過ごす。
大洋州各国からやってきた研修員にとって日本イコール角田。
今回来日した研修員の殆どは、再び日本に来る事はないだろう。
せめて、少しでも日本の伝統的建築・寺院など を見ていってほしい。との思いから 長泉寺さんのご理解の下 書院をお借りして会議を行う。 JICA職員も 寺院での会議は、初めてという。
JICAより 研修修了書を交付され研修の一切を終わる。
長泉寺には、東北一といわれる立派な座禅堂もある。 大洋州の青年達には、どんな感想を持ったのだろうか。
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2008/11/10~11
角田土地改良区役員研修。
栃木県那須野ヶ原土地改良区連合を視察する。
全国の土地改良区でも 珍しい女性の事務局長。
なかなかの手腕の持ち主らしい。
政治力を背景に、組合員の賦課金軽減のため 小型水力発電を建設する等、独自の事業展開をしている。
「農地を守り、保全する為の最前線の組織として土地改良区の存在の意義は大きい。
従来の土地改良区のイメージを払拭し、国からの補助金を当てにするのではなく独自の経済事業を考えることが必要だろう」 事務局長さんの話が印象に残る。
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2008/11/09
朝8時半 集落の消防ポンプ小屋集合。
恒例の秋の火災予防集落内巡回活動の日。
毎戸を 消防団員と婦人防火クラブと共に予防消防の啓蒙活動をする。
約2時間かけて消防活動を終え、その後JA祭り会場へ直行。
JA祭り二日目。
東北JICAコーナーでは、青年海外協力隊に参加した 隊員によるJICA活動紹介。
世界のコーヒー試飲サービスをしながら JICA事業の理解を求める。
今年は、大洋州の研修員も加わったことで、国際色豊かな会場となった。
農産物品評会会場とあって、地元の農産物も販売され 多くの人で賑わう。
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2008/11/08
夜が明けるのが だいぶ遅くなった。
大豆の収穫が終わったものの、大麦の播種作業が残っている。
JICA研修員の世話、JAまつり等の対応と 日中は仕事にならない。
夜と早朝にかけて 農作業をする。
こんなに忙しい時に なんでJICA研修を受け入れたかという思いもするが、 天気にも恵まれ 農作業にもあまり支障なく過ごす事が
できた。 アジアの農民と手をつなぐ会のメンバーは、皆 忙しい中にも時間のやりくりをしながら JICA研修に対応してもらっている。
その時を 楽しんで過ごす事が一番だ。
JAまつり初日。
農産物品評会場に 恒例のタイ・イサーンコーナーを出店。
また、東北JICAの特設コーナーも恒例となった。
国際化の波を、普段着で体験してもらいたという 思いでアジアの農民と手をつなぐ会のメンバーと共に15年以上も前から活動を続けている。
夕方から ホームスティー先の会員宅の家族、東北JICAの職員、そしてアジアの農民と手をつなぐ会の県外会員を交えて、交流会を開く。
交流会は、得意中の得意。 大洋州諸国から来た 研修員からも踊りなどを披露してもらう。
これまで たくさんの国々から研修員を迎えたが、大洋州諸国は また一種独特の雰囲気がある。
大いに 笑って和やかな交流会となる。
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2008/11/07
JICA研修で宮城県農業・園芸総合研究所を訪問する。
企画調整部次長の菊地さんより 丁寧な説明を受ける。
宮城県農業・園芸総合研究所は、面積100ヘクタールという広い敷地の中に
園芸関係及び農業経営に関する試験研究をしているところだ。
南の島国から来た 研修生のために 今回は特別にりんごの試験研究している圃場を見学させてもらう。
大洋州諸国にも りんごが輸入されているというが 値段も高くしかも小さいという。
大きく立派なりんごを 見て研修生達は、ビックリしていた。
昼食は、宮城県庁2回の主に職員のみなさんが利用している、セルフサービスの食堂で食事をする。
本当は、最上階のレストランで食事をする計画を立てたが、研修生にとっては 少しでも安い方が良いということで変更し、食事後に最上階から仙台市内を眺めることにする。
午後から宮城大学食産業学部で「日本の農政の変遷について」 の講義を受ける。
宮城大学事業構想学部の大泉先生の配慮で 食産業学部の富樫先生を紹介していただき研修プログラムを組んでいただく。
フードビジネス学科の柳村教授の講義のあと 校内の施設を見学させてもらう。
学生の皆さんには、 抹茶を用意して歓迎をしてもらう。
本当にお世話になりました。
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2008/11/06
JICA研修で市内5校の小学校訪問。
我が母校 北郷小学校にも パプアニューギニア・ソロモン・サモアの研修員が訪問。
瀧口校長先生から歓迎の挨拶を受け、体育館で全校生徒による歓迎式。
生徒の代表数人から英語で質問。
角田市は、英語特区の指定を受け小学校でも英会話の勉強をしている。
その成果があってか、子供達は物怖じせず 片言の英語で質問。
これには、ビックリする。
その後、5年生の社会科の授業と6年生の授業並びに給食を共にし午後から 我が家へ来て夕方まで過ごす。
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2008/11/04
大豆の収穫作業、大麦の播種作業も 区切りが見えてきた。もう少しだ。
今日は、朝から快晴。日中 乾いた西風も吹いてきた。
里の山々も色付き始めた。 辺りは、晩秋。
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2008/11/02
10月末から天気が続くようになる。
大豆の収穫作業、その直後に大麦の播種作業と毎年超忙しい日々が続く。
大麦の種蒔きは、時間との勝負。 時期が遅れれば遅れるほど 来年の作柄に影響する。
大豆と大麦の二毛作を 永年続けているが、毎年 超忙しい日々を送らなければならない。
しかし、連作障害をなくす為にも二毛作は不可欠な農法だ。
幸い天気が続くようになる。 今朝は、本格的な霜が降った。
乾いた空気が漂い始める。
大豆の収穫作業は、午前11時ごろから夕方4時頃までまでが最適。
昼飯は、ユックリ食べる事はナイ。 夕方から夜かけて 大麦の播種作業の為のトラクターで耕うん作業。早朝 トラクター作業・肥料散布。
11時頃まで 大麦の播種作業。 そして、大豆の収穫作業。
この連続作業が10日間あまり続く。
トラクター3台を駆使し大麦の播種作業。 オペレーターは、家内、おじいさん、そして私の3人だ。 一家総出の作業が続く。
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2008/11/01
10月30日。この秋 初めての霜が降る。
それも、弱い霜だ。
薄っすらと辺りが白くなる。
今年の秋は、暖かい日が続いていたが 漸く寒さがやってきた。
就農した30年前頃は、10月20日頃には本格的な霜が盛んに降ったものだ。
それが最近は、10月末になっても本格的な霜が降らなくなった。
年々 確実に 暖かくなってきている。
辺りの柿の木には、橙色に色付いた柿の実が 晩秋を告げている。
10月27日~11月13日の日程で JICA青年研修大洋州混成農業(農村開発) 研修事業が始まった。
今回の事業は、角田市アジアの農民と手をつなぐ会が 主体的に研修受け入れ
た。 大洋州地域から研修員15名がやってきた。
参加国は、 パラオ・パプアニューギニア・サモア・ソロモンの4カ国。
年齢は、20歳~34歳。男性8名、女性5名。
それぞれ、農業関係機関で指導的立場で働いている青年達だ。
受け入れが正式に決定してから3ヵ月あまり 会員の協力の下に受け入れ準備を進めてきた。
今回の研修期間は、2週間ということもあって 普段の事務局をお願いしているJA職員だけでは対応できないと判断し会員の中から今回の事業の為の専従スタッフをお願いし準備を進めてきた。
JICAの事業運営システムも 最近の世情を反映し様変わりしてきている。
最終的な、日程調整・事業費決定までは、JICAとのやり取りが結構時間が
かかる。
それでも、サスガに 角田市アジアの農民と手をつなぐ会のメンバーだ。
この20年余り世界各国から研修員を受け入れてきた経験は、大きな力となっている。
それぞれの役割は、十二分に分かっている。
会員メンバーそれぞれは、 超多忙な仲間達。それでも、それぞれが時間を 創り出し会の活動支えてきた。
それぞれが、国際交流・支援活動を自分のものとして 楽しんでいるのが 一番だ。
27日東京着。 東京でユックリする時間もなく、30日、角田での研修開始。 今回の研修員にとって、日本イコール角田 ということになりそうだ。 そんな事を 思うと少しは責任を感じる。
農作業は、大豆の収穫と大麦の播種作業が重なる超多忙な時期。
寝る暇も惜しんでの農作業が続く日々だ。
そんな事は、言っていられない。
会員それぞれが、 忙しい中を時間を割いて手分けしてお世話する。
10月30日、東北本線船岡駅に15名の研修員がやってきた。
地元も福祉法人 虹の園の理事長さんの御配慮でマイクロバスをお借りする。
運転手は、私。 今回の事務局と一緒にお出迎えする。
早速、表敬訪問。 先ずは、JAみやぎ仙南本部へ。浅野組合長さんから歓迎の挨拶をうける。 次に、角田市役所を訪問。市長室にて大友市長さんから歓迎を受ける。
表敬訪問後、メンバーの伊藤君がオリエンテーション、その後「角田の農業について」と題し 私が講師役となりホームページの写真を使い角田の農業の様子を紹介する。
夜、歓迎会を開催。
大友市長さんはじめ 教育長さん小学校の校長先生も交えての歓迎会を開催する。
歓迎会は、お手のもの。
研修員の踊りが始まると いつものメンバーが踊りだし 歓迎会は絶好調。
次の日から、 JA施設など市内の農業施設を見学する等、研修が始まる。
JAの米倉庫、米検査の様子を興味深く見ていた。
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