デジカメ農作業日記 (2008年12月)

2008/12/28
 恒例の正月用の餅つきをする。

 日頃お世話になっている、友人達も駆けつけ賑やかな餅つきとなる。
合計11臼を搗く。


 82歳になる親父さんも、餅つきもの杵の音に誘われ餅を搗く。

 近所の80歳の、おばあさんも 餅つきに参加。
これで、正月を待つばかりだ。


2008/12/18
 日の出前から、田んぼの耕うん作業。
クリスマスイブだというのに 暖かな日々が続いている。
早朝 霜で田んぼの表面が 凍っている時に田おこし作業をしているのだが今年は 季節外れの暖かさが続いているため早朝でも 田んぼが凍みない日がある。 年の瀬を控えて こんなに暖かな冬は、初めてかもしれない。


2008/12/21
 田んぼの耕うん作業を 急いでいる。

 早朝 日の出前、田んぼが凍みている内に作業をすると、タイヤに土が着かず作業が楽だ。

 来年の稲作に向けて、土作り肥料の散布を行う。

 土作り肥料の散布が終われば、年内中の農作業は田んぼの耕うん作業だけだ。

2008/12/18
 JA農業所得申告会の決算研修会を開く。
講師は 大河原税務署調査官。
毎年の事だが、今年も決算時期が近づいてきた。
農業の生産現場にも 漸く経営の感覚が出てきたといえる。


2008/12/17
 宮城県土地連主催の 宮城県下土地改良区役員研修会が 南三陸町のホテルにて開催される。
 土地改良区役員の年齢は、まだまだ高いようだ。


2008/12/16
 韓国より研修団がやってきた。
韓国・創業農研修団という団体だ。
韓国・農林水産食品部主催の日本農業視察研修団だ。
内容は良く分からないが、韓国農林水産食品部、日本で言う農水省のようだが韓国の次代を担う農業後継者のための日本農業視察研修を企画したらしい。


 以前 東北大の先生方と我が家を訪ねてきた通訳さんが働いている旅行会社からの話でもり、内容が良く分からないし、忙しいので、断わろうと思ったが若い農業の担い手いうことなので引き受ける。
昼前に仙台空港に到着後、午後2時半ごろ我が家に到着。


 総勢18名。 20代前半と思われる若者達だ。殆どが日本が初めてだという。
通訳もしっかりしているし、質問も真面目だった。真面目な研修団という印象を持ったので直ぐに帰ってもらおうかと思ったが、サービスして田んぼまで付き合う。
田んぼで記念撮影後、これからも日本と韓国仲良くしような、といって視察を終える。


2008/12/14
 今月13日・14日の二日間、角田市において実践総合農学会・第三回地方大会が開催された。
この学会は、専門分野の研究者だけに限らず、出来る限り多くの人々に参加してもらい、その英知を結集して複雑な農業・食料・環境問題の解決を目指すために発足した。 
東京農大を事務局とし、農水省の局長経験者の大先生方を中心に運営している新しい学会。
何故か、私も学会の理事の一人として参加している。
今回のシンポジウムのテーマは、「日本の水田農業の担い手・経営・技術・政策の未来を探る」
 私も、農水省生産局課長さん等5人のパネラーの一人として参加した。
今回は、地元での報告。 嘘は通用しない。 本音で日頃の思いを伝えることを決意。
百姓仕事も忙しい、原稿をまとめるにもままならない。


 それでも、東京農大の先生方のご協力を得て、パワーポイントで要旨をまとめることが出来たので気分は楽だった。
しかし、報告そのものは、ブッツケ本番。最初の報告持ち時間は30分。 
これまでの35年の百姓人生・米づくりの想いを語るには時間が足りなかった。
 それでも、角田の心意気だけは伝わったようだ。 
今回の発表の中で、特に訴えたのは二点。 
ひとつは、農業の持つ社会的存在意義の本質を問え。 
農業という産業の持つ社会的存在意義は、人間の生存に必要不可欠な「食糧」の安定供給が最大の使命ではないか。 
日本農業の担い手や農業の多面的機能を論ずる前に「日本国民の食糧生産の担い手論」を語るべきではないか。
 国は、日本国民の食糧生産の担い手を「誰」に担ってもらうのかを明確に示せ。 
国内に担い手を求めるのか、海外に求めるのか。 
その上で、10年後に国内自給率を50%までに引き上げるというのであれば、残りの半分を海外の「何処の誰に」に担ってもらうのか。


 誰も問わない、幸せな?日本の現実。
人間の生存に関わる食糧は「国内自給率100%目標」は当然のこと。50%目標という曖昧な目標では、生産現場には分かりにくく、国民も納得しないのではないか。
もう一点は、日本農業を健全発展させる為には、農業者の意識を変えるという前に、農水省をはじめとする農業関係指導機関の意識を変えろ! 


 農政の中で、教育問題・国土保全・環境問題など社会政策のすべてを担うことの限界。
国民・消費者にも分かりやすい農林予算の構築が必要ではないか。 
それらを踏まえて、現在の農水省は解体・改編すべきだ。
国民食糧の持続的安定供給に向け責任を持って担保する機関として名称を「農水省」から「食糧省」へ改編すべきだ。


 なんてことを勝手に言わせてもらう。今回のシンポジウムは、 農水省幹部にも影響力を持つ大先生方の皆さんも揃っていたので、面白い有意義な時間を過ごす事ができた。

 二日目の討議は「自立と共生」が話題に。これは20年来の我が人生のテーマ。これからも答えを求めて百姓人生は続く。

2008/12/07
 11月末に 長泉寺で曽祖父・母の供養をした。

 改めて9月に再建され、立派になった長泉寺を見学させていただく。
先月には、JICA研修の際にもお世話になった。


 日本の第一人者の棟梁の手による建物は、サスガに品がある。
角田に来た際には、訪ねて欲しいものだ。


 田んぼの耕うん作業を 再開する。

 日の出の 景色は、日の出数十分前から、刻一刻変化する。

 お日様が顔を出すと数分で自然のショーは、幕を閉じる。

2008/12/04
 来年の稲作に欠かせない、育苗用の床土を作業場へ運ぶ作業を始める。
 作業場に運び、乾燥させて床土を作る為に欠かせない作業だ。
 この作業が 完了しないとお正月を迎えられない。
雨が降り出すという予報が出たので、耕うん作業を休みはじめる。
夕方までで、ほぼ完了。 これで 一安心だ。


2008/12/02
 昨夜から気温が一気に下がり、トラクター朝仕事をしていると日の出と共に、辺りが みるみる霜で真っ白くなる。

2008/12/01
 12月。師走だ。
残すところ一ヶ月余り。


 最高の天気で12月を迎えた。
数日前から、田んぼの耕うん作業を始める。


 日の出が 大分遅くなった。
一日中 蔵王の山々がきれいに見えた。