デジカメ農作業日記 (2002年5月)
2002/05/29
 6月初めには転作田の大豆の播種作業が始まります。
リバーシブルプラウという機械で耕起を始めました。


  耕起する為の機械は一般的には前にも紹介しましたが、ロータリーという機械でします(3月4日に紹介)。
しかし、長年ロータリーだけで耕しますといろんな障害が出てきます。そこで、プラウという機械で深く起こし、底土と表面の作土を天地返しをします。人間の手を土に深く差し込み表面の土と底土を入れ替える動作を想像して下さい。その作業を連続して機械でやるのだと思ってください。


  ロータリーで耕すよりもプラウで起こすと今まで土の底で眠っていた土の香りがしますし、何より大地を起こしているとうい実感が湧いてきます。
しかし、この近辺では手間がかかりますので殆んどの農家ではこの作業はしません。


  実際の作業を見ないと想像がつかないと思いますが、普通のプラウは往復の作業が出来ません。この機械はリバーシブルプラウといいまして往復で作業ができる機械です。2連のプラウですが同じ物が上と下についています。
油圧で回転させる事ができます。下についているプラウの先を見てください。右をむいていますね。


  油圧装置で回転させます。

  作物を長年作り続けると表面の作土と呼ばれる部分の養分が欠乏してきます。
特にミネラル分が不足してきます。田んぼよりは畑でこの障害が早く出ます。
田んぼは常に用水を入れることで、それに含まれているミネラル分が補給されるため連作障害は出にくいのだといわれています。田んぼの用水は凄い働きをしています。

 回転完了です。プラウの先は今度は左を向きました。分かりますか?
 何故このような動作が必要なのかは写真を見て考えてください。
 我が家では、暫くぶりで去年の秋にプラウ作業をしました。今年の転作田の麦はすこぶる良いです。
 天地返しをする事で底土に蓄積された色々な養分が蘇った為だと思います。
 土作りは作物を作る上で基本です。それが、最近ないがしろにされてきたといえます。作物は正直です。


2002/05/28
 田植えしてから丁度1ヵ月たちました。 連休後天候が悪かったので活着は良かったもののその後の生育は思ったより進んでいないようです。それでも、昨日の雷雨もあったこともありイネが伸び伸びしてきました。

  分げつが始まりました。 現在葉の枚数は5.5枚です。 一葉目と二葉目の元から分げつが出始めました。

  一枚目と二枚目の葉の付け根から分げつがでてきました。 環境が悪いと一枚目の分げつが発生しないことがあります。 今年は活着後の低温のせいかこの一枚目の分げつが消滅している田んぼが 多いようです。 手植えしてもらった田んぼでは一株の植付け本数がマチマチです。 3本植えと15本植えの株がありましたので収穫まで定点観測しますので お楽しみに!

  5月12日に田植えしたものです。葉の枚数は4枚です。 3本植えの株です。

 15本も植えられた株です。

2002/05/25
  今の時期の田んぼ仕事は、水の見回りと畦の草刈作業です。
これは、モアーという機械です。もともとは、酪農家などが牧草等を刈る為の機械です。


 


 田植えも終り田んぼは静かです、日中人影はほとんど見かけなくなりました。
朝夕草を刈るエンジンの音がするこの頃です。田んぼを耕作している限り自分の田畑に隣接する道路の路肩の草まで刈るのが暗黙のルールとなています。これが大変です。


  今日の稲作作業は田起こしから収穫まで殆んど乗って作業が出来るようになりました。唯一乗って出来ないのが畦の草刈作業です。除草剤を使う事が考えられますが田んぼでは草がないと畦が崩れますのであまり良い方法だと云えません。
畦の草刈をどのように機械化するかが課題となっています。
道路の路肩はここ数年モアーで草刈をしています。近頃は良い機械もでてきましたが。

 我が家では田んぼと転作田の麦・大豆畑あわせて約23ヘクタールの草刈を私ひとりでしますが一回りするのに約10日間かかります。
 1シーズン最低3回刈りますので草刈作業を約一ヶ月してる事になります。
 路肩をトラクターでやるようになってから大分楽になりました。
畦の草刈も良い機械が出てきましたので次に紹介します。


2002/05/22
  12日に田植えした若殿の田んぼに早くも雑草が生えてきました。
写真で分かりますか。ホタルイという雑草が芽生えました。
草取り待ってますよ。


  昨日と今日の晴天で5枚目の葉が大きく伸びるにつれ田んぼの緑が急に濃くなりました。

 生育の早い麦はここ数日で急に色付いてきました。
麦秋がやってきます。


2002/05/21
  午後、放課後きのうの田植えの手直しにきてくれました。


 中里先生ほか4名の生徒さん来てくれました。
船迫中の皆さんあなた達は偉い!
これで、秋が楽しみになりました。
ありがとう!


2002/05/20
  5月20日。いよいよ船迫中の田植え。大型バス3台でやってきた!
天気は、小雨。田植えには良好。それにしても心配。先手必勝、田んぼに直行の予定を変更、地元公民館のホールに集合。30分の田植えの講義。
田植えの意義。苗の生育の仕組み。そして「これから植えてもらう30アールの田んぼからは普通であれば最低でも25俵のコメが取れる。金にして約50万円の収入になる。俺の生活がかかっている、丁寧にうえてくれ!!」
と気合をいれる。


  100名以上で一斉に田植えです。近頃ではなかなか見られない壮観な風景でした。


  船迫中の皆さん。小雨の中大変ご苦労様でした。
皆さん、なかなか真面目に仕事しましたね。
詳しくは、番外のページで報告する予定です。楽しみに。


2002/05/19
  昨日は、一日中雨降り。久し振りの本格的な雨となりました。
一夜明けて快晴。雨上がり、五月晴れ!田んぼも山の木々も緑が繁り天地に満ちはじめました。気持ちの良い朝です。


 4月末に植えられた、苗は順調に育っています。 田植の時は2.5枚で植えられたイネは現在4枚目の葉が出て、5枚目の葉が出始めました。(学術的には不完全葉も一枚と数えますが、ここでいう葉の枚数は不完全葉は数えておりません(これが一般的です)。 いよいよ、イネの茎が増え始まります。これを、「分げつ」といいます。 「分けつ」と言う人もいますが「分げつ」が正しいそうです。 分げつの出かたは葉の出かたと連動した一定のリズムがあります。 ここで少しイネの勉強! 分げつの出かたには規則性があります。例えばいま5枚目の出てきましたが 5−3=2 つまり現在出ている葉の3枚下の葉の元から分げつが現れますので2枚目の葉の元から茎がでてきます。 これから、葉の数が増えるごとにこの規則どうりに茎の数がどんどんふえてきます。理論的には一粒(1本の苗)から41本の茎が出ることになるそうです(13枚の葉が出るとして)。実際には、イネの育つ環境でこんなにも出ません。いずれにしても、イネは生長と共に茎がどんどん増えますので、先日の若殿の手植えの時のように一株に10本も植える必要はないのです。 むしろ、そんなに植えられると環境が悪くなり分げつも出来ませんし穂も小さくなり結果として コメはとれません。 これから、随時このページで秋までその様子を紹介していきます。

 麦畑も日に日に色付いてきました。遠くに見える蔵王の山々の雪は山頂付近に見えるだけ、大分消えました。

 皆さんこれは大麦の穂ですよ。小麦の穂はこれとは違いますよ。 だいぶ、実が入ってきました。これまでは近年になく生育はいいです。 問題は、実入りです。30度を越える気温が続くと生育が止まるといいます。 ほどほどの天気が続くといいのですが。

2002/05/15
 久し振りの晴天。
20日予定の船迫中学校、田植学習田の代掻きをしました。


 今シーズン最後の代掻き作業。
 この一週間は、比較的気温が低かったが順調に生育をしています。
 田植の済んだ田んぼでは、緑が濃くなったように思えます。
 これで、明日にもトラクターが洗える


2002/05/12
 若殿様が田植えにやってきた!
 元ハンドドックのメンバー海ちゃんもおそばず付きでやってきたよ。


 詳しくは、番外で報告します。

2002/05/11
 
育苗ハウスを使わないで育苗したい。
この試験を昨年より始めました。
露地プール育苗の試験の報告をします。
稲作専門技術員の藤井さん上手くいきましたよ。
報告
4月15日種まき。17日育苗機から露地緑化に広げる。
 緑化終了。育苗マットの除去

 緑化終了の苗。


 

  入水開始。


 ラブシートの除去。


 草丈は十分に取れました。


 立派な苗に仕上がりました。
 藤井さん露地プール育苗は十分に可能です。


2002/05/08
 
百姓は、何の事はない。「草との戦い」です。
 百姓仕事で一番大変なのが、草取りです。雑草に負けると作物は育ちませんし、それを退治するには多くの時間と労力を必要とします。
 除草剤の環境へ与える影響が問題になって久しくなります。
 私の住んでいる角田市では、30年以上も前から出来るだけ農薬の使用回数減らす運動に取り組んでいます。
 農薬を使用している事の言い訳は、するつもりはありません。
 ただし、今の現実の世界を生きぬく為に生活を前提としたトータル的な判断としてギリギリの農薬を使用していることだけはご理解いただけるとあり難いです。
 私のHPでは、農水省のガイドラインに沿った減農薬栽培における現実の農薬使用の実態をお伝えしております。


 田植えが終わると除草剤の散布が待っています。
 従来は粒剤タイプの薬が殆んどでした。
 背負い動噴で散布していきます。 楽なようですが機械はそれなりに重たいです。
 30アールの田んぼも数分で散布が終わります。


 粒剤がご覧のとうり散布され成分が溶け出し土壌表面に処理層が形成されます。
 この過程で水が大切な働きをするのです。除草剤を上手に効かすためには水管理が大切になります。


 減農薬栽培で登録された農薬です。
 従来は、10アール当たり3キログラム散布でしたが現在は一キロ散布の薬がほとんどです。

  除草剤のタイプは粒剤、液剤、固形剤などいろんな薬が開発されています。
 近年、田んぼが大きくなるにつれ動噴を背負って散布をするのが大変という事で
 手軽に散布できる液剤・固形剤タイプの除草剤が多くなってきました。
 液剤でフロアブルタイプの薬を散布している所です。
30アールの田んぼ(30メートル×100メートル)ですと、田んぼに入らず額縁処理といいまして畦を回りながら散布するだけでOKです。


 フロアブルタイプと言いまして非常に薬剤の拡散性に優れた薬です。
 その拡散性は15メートル四方以上だといわれています。
 環境に配慮しつつ安全性と労力をかけずに効果をあげる農薬の開発に各農薬会社がしのぎを削っています。

 減農薬栽培で登録された農薬を使用しています。
 散布機械も使わず楽に散布できるようになりました。
 10アール当たり500ccの散布でOKです。
 除草剤散布が済むと後は、収穫まで一切農薬は使用しません。


2002/05/07
 恵みの雨!
午後から、久しぶりの本格的な雨となりました。
麦畑の麦も生き生きしています。


 田んぼのイネもイキキ!

 イネたちも気持よさそう。新しい葉がいきよいよく伸びてきました。

 土の中では、新しい根も元気に伸びてきました。

2002/05/06
 快晴!今日で機械植えが完了。
こんなに快適な田植えは百姓始めて初めてです。


 機械の性能は、大変良くなったのですがそれを最大に活かすには一人では能率は上がりません。ハウスから苗を運ぶ人(一日2ヘクタールノ田植えをするとなると10アールに20枚程度の苗が必要ですから400枚以上の苗を機械に続けなければなりません。)とその箱をその場で洗う人。それぞれに連携して仕事をしなければ能率は上がりません。

 減農薬栽培で登録されている殺虫剤とイネの大敵いもち病の予防薬を箱苗にかけ田植えと同時に処理します。
これにも、人がかかります。


 箱処理に使用した薬剤です。殺菌剤、殺虫剤の使用は、栽培期間中これでおしまいです。減農薬栽培基準で登録したものです。
このように、田植え作業はオペレーターだけでなく多くの人の手伝いがなければ能率は上がりません。連休に田植えが集中するのもこのためです。

 これ分かりますか?
新しい命の誕生です。可愛いオタマジャクシが生まれました。


2002/05/05
 今日の午前中で代掻き作業が終わりました。
 明日で一先ず田植を終わらせたいものです。 雨の後は風!
 これは、常識ですがこのところの快晴続きで忘れていました。
昼頃より吹き飛ばされそうな強風!
 午後から田植は中止。


 排水堀も強風にあおられ水しぶきを上げてます。
 田植は中止。あわてて、田んぼの水の見回り。昼食はあとまわし。


 昨日植えた田んぼは、風上は水が吹き寄せられ土が剥き出し、まだ、根付いていないので心配です。
 自然界で苗を守るのは、唯一 それは 水だけです。

 風下は畦を越す位に水が溢れています。
 大きな田んぼは、作業効率はいいのですが水管理が大変です。
 これからしばらくの間、水管理が大切な仕事になります。


2002/05/04
28日に田植えした田んぼです。 田植え後、一週間たちました。

暖かな天候に恵まれ、苗枯れをすることなく無事に活着しました。 これで、一安心です。 活着とは、新しい根が出てそれが伸び始めることをいいます。

土の中では、新しい白い根が動き出しました。

目で見える地上部だけを見がちですが、葉の伸びと地下部の根の伸びは連動していますので根の状態も常に気おつけなければなりません。

今年初めての雨の中の田植えです。 夕方から小雨で作業には支障ありませんでした。

今日一日は、曇りの天気。夕方からは小雨。 しかし、気温が高く風もなく田植えには良い日でした。 例年ですと、風が吹き寒さの為に手がかじかむようになるのですが 今年は、大変、暖かな日が続いています。 東北地方の稲作は、常に寒さとの戦いの歴史だったと言えます。 あと、2,3日で田植えが終わりますので、田植機械の事や苗の事そして イネの体の仕組みについても随時お知らせしていきたいと思います。

2002/05/02
風薫る5月! みどり輝く季節。今年の田植えは最高の田植え日和が続いています。 田植えが半分以上終わりました。

近年まれにみる晴天続き。
毎日蔵王の山々を眺めての田植えは最高です!


我が家の周りの田んぼも一気に緑に変わりました。

明日、3日にはこの辺の田植えは殆ど終わるでしょう。
我が家は終わりませんが!
阿武隈川の水位が異常に低下しています。
このまま晴天が続けば水不足で騒ぎになるでしょう。
今日は、午前中からポンプが止まり阿武隈川の水の取り入れ口をパワーショベルで砂の掻きだし作業をしています。

麦畑の穂もすっかり出揃いました。
6月始めには麦秋の風景となるでしょう。そして、麦刈りです。