デジカメ農作業日記 (2002年8月)

2002/08/30
 ここ数日30度を越える、残暑が続いています。
 今朝は、朝霧で8時過ぎにお日様が顔を出しました。

 今日も30度を越す残暑。
イネにとっては最高の天気です。
ここ数日で急に稲穂が色づいてきました。

 穂が出てから収穫まで、約45日から50日の時間をかけて
コメになります。積算温度で1000度が収穫の目安です。
 品種によって多少違いますが、一般に高温ほど実りは早く進みますが、品質・収量は劣ると言われています。暖地のコメや早期栽培のイネはいちばん暑い8月が開花・登熟になります。計算上は30度の温度ですと約30日で収穫できますが60日ほどかけて実が入ったコメに比べ米粒の張りも悪く、収量もすくなくなります。8月の暑い時に収穫するコメは、同じ品種でもややズングリした小粒のコメで味も劣ると言われています。
 このように暖かい地方のコメよりも涼しい東北地方のコメが美味しいは、品種もありますが気候が大きく影響しているのです。

 この残暑で大豆畑も益々元気になりました。


2002/08/27
 あぶくま農学校「土の塾」閉校式。
 皆さん、ご苦労様でした。
副校長の遠藤・角田市教育長より講話をいただきました。
 角田市のあぶくま農学校は、たんなる農業塾ではありません。
農業を通して地域の教育を創造する場として大きく発展する事を願ってます。

 最後は、意見交換。
角田の農業は如何でしたか。元気のいい百姓、たくさんいたでしょう。
 自分の責任で行動する百姓は、カッコいいでしょう。

 東大のドクターさん。3年後、無事にドクターの称号取得できますように祈ってます。
 今度、角田に来る時は女性学者さんかな、それとも国の研究所の先生かな。
 頑張れよな!
25日〜今日まで土の塾のオプション。ホームステーによる農業体験も、無事に修了しました。
 東大のもう一人の彼は、ベゴ屋の洋ちゃんのところが、余程気に入ったらしくホームステーを3日間延長するとのこと。これまたごくろうさんで〜〜〜す。

 大豆畑の「あやこがね」順調にサヤが伸びてきました。
 定点観測のまめです。4〜5日で急激にサヤの形になります。
 今朝から、大豆(コスズ)の消毒作業を始めました。


2002/08/26
 研修2日目午前中の百姓先生はベゴ屋の洋ちゃんこと、肥育牛農家・山田洋一君。彼は、狂牛病の風評害を打破する為、直営の肉の直売を始め一躍時の人となりました。

 研修2日目午後の百姓先生は酪農家の渡辺京子さん。
酪農家としては、全国的にも有名。みやぎ生協の牛乳の産直事業の中心農家です。

 研修3日目午前中は、我が家で稲作農家の研修。

 H7年の新食糧法の施行によって、稲作地帯がどのように変化し、それに対応すべくどの様な経営をしているか。を中心に話しました。

 田んぼで、講師先生と共に記念撮影。


 研修3日目午後の百姓先生は、果樹農家・馬場さん。
美味しそうなナシ園での講義でした。

 研修3日目の夜は、百姓先生との交流会。
角田に嫁いで間もない酪農家の佐藤さんのお嫁さんも交流会に参加。

 宮農短大の先輩として後輩の相談にのってもらいました。


 いろんな研修がありますが、人と人とのつながりが一番です。
お互いに交流しながらの情報交換は、最も大切な事業だと考えています。

2002/08/23
 「土の塾」3日目
日中は、肥育農家・酪農家の二人の百姓先生の講義がありました。
 夜は、塾長の小松先生と猪瀬氏による公開講座です。

 「農業は多面体だ」と題して講義がありました。
 校長の佐藤市長さんを始め一般市民のかたも参加しての勉強会です。
 猪瀬氏からは、埼玉の見沼福祉農園の実践を通しての話があり、農園ボランテアとして多くの学生が働いている。農業がまさにトレンドだ!という話がありました。

 お二人の話の中で、農業は一周遅れのトップランナーであり農の持っている計り知れない可能性(価値)がこれから花開く時代となる。
 実体験を持っていない多くの若者・学生が命の叫びの如く農業に注目し始めているのではないかという話がありました。
 今回参加した人も、実際に種をまき芽が出て育つ様には、素直に喜びを感じるといいます。
 さて、それを迎いいれる農村社会は、どのように対応するのか。
大きな課題です。

2002/08/22
 大豆「あやこがね」のサヤが大分おおきくなりました。


 サヤの形になってきました。
これから、定点観測をしていきます。


22日から25日まで あぶくま農学校「土の塾」が始まりました。
角田市では、新しい角田農業を構築し地域農業の振興を図る為の中核的機関として3年前に角田市農業振興公社を設立しました。
 その中心的な事業の一つに「あぶくま農学校」があります。
 これは、1、食と農を結ぶ 2、都市と農村を結ぶ 3、世代を結ぶ 4、開かれた農村空間を生み出す。 という学びのシステムとして「あぶくま農学校」が設立されました。この事業は三つの大きな柱からなっています。
 一つは「この田園風景を食べてけろ」ということで「食農学習の里づくり」
 二つは「農業でメシを食うもん集まれ」ということで「自立農業塾」
 三つ目は「オラほうさコライ〜ん」ということで「角田農業のIT戦略」

 この中の自立農業塾は、農業後継者で農業を経営として立ち上げようとする人へ自主的な研修の場を提供する「風の塾」と、今回の新規参入希望者への支援と角田農業のファン作りを行う「土の塾」があります。
 あぶくま農学校は、校舎はありません。角田の田んぼ、山、川など角田の自然空間全てが学びの場です。
あぶくま農学校の先生は、私のようなプロの百姓です。実際に農業にたずさわっている人たちが主体になって学校を運営しています。
私も運営委員会の代表として、夕べは「角田農業学」の話をさせてもらいました。
 「角田市では本気で農業でメシを食おうという人を積極的に応援します。しかし、農的生活や趣味で農業をしようとする人は他所の町でもありますので、そちらでガンバッテ下さい。」・・・・。と言わせて貰いました。
 今年は、第二回目の「土に塾」です。18歳から70歳まで、東京・仙台から10名の参加者ありました。その内学生が7名。東京大学2名、東京農業大1名、宮農短大2名、宮城大学1名、和光大学1名から参加していただきました。
 塾の様子を紹介します。


 入校式の様子です。
塾長の佐藤市長の歓迎のあいさつです。

 わざわざ角田まで来ていただいた塾生の皆さんです。
 ご苦労様です。


 入校式の後、早速角田市の農業施設の見学研修です。
最初に、角田の地形を理解してもらうために角田市内を一望できる四方山へ。

 角田市の生命線。
国営江尻排水機場での研修。
いつもながら、角田土地改良区にはお世話なりました。

 夜は、宿泊先で講座です。
 普及センター、公社の局長、それに私の3名でそれぞれ話をしました。


2002/08/20
 台風一過。
心配された台風は、はるか宮城県沖を北上。
 14日以来続いていた梅雨空を一気に吹き飛ばしてくれました。
吹く風は、爽やか秋の風。青空もいつしか秋の空。

 台風による吹き返しの北よりの風。
 本当に気持ちいい爽やかな1日でした。今日の夕方は涼しいどころか肌寒いくらいです。
 日中晴天で朝夕寒くなると、どんどん登熟(実入り)がよくなりなす。3回目の草刈作業を始めました。

2002/08/17
 14日以来、毎日が梅雨空のような日が続いています。
北日本に行くほど天気が悪いようです。
 東京は毎日が暑いというのに・・・。
 稲穂は確実に首を重くたれてきています。

 モミを潰してみると白い乳液がでてきます。
澱粉が少しづつ少しづつ蓄積していきます。
 一ヶ月以上かけ米粒になるのです。
 最初から米粒になるのではありません。

 大豆は、花が咲き終わると直ぐに小さなサヤの形がみえてきます。


 大豆を収穫するのが10月下旬。
 それまでゆっくり時間をかけて豆になるのです。
 その様子をこれから報告していきますので、お楽しみに。

2002/08/13
 大豆「あやこがね」は、このところの高温多照で生育が回復してきました。
 それでも、昨年の3分の2の生育量でしょうか。

 無事に受精した稲穂は、日増しに首を垂れてきます。
日中、光合成によって作られた炭水化物がどんどん稲穂に蓄積されます。
 一昨日の夜から急に涼しくなりました。
 お盆が明けたら、モミの生長を少し科学しましょう。

 早く出穂した稲は、稲穂が大分曲がってきました。
 「ひとめぼれ」のたんぼです。

 定点観測の田んぼです。
品種は「まなむすめ」です。もうトンボがとんでます。秋です。
 品種によって穂のでかた、イネの姿が微妙に違います。
 写真では良く分からないでしょうが。皆さん分かりますか。
 明日から農作業は、お盆休みに入ります。17日から仕事開始予定です。

2002/08/10
 立秋を過ぎたというのに、暑い暑い毎日です。
 午後3時半頃から急に空が暗くなり、雷雨となりました。
 人間もたんぼの稲もそして、畑の大豆も生き返ります。
 恵みの雨です。

小粒大豆「コスズ」の花です。
 粒も小さいですが、花も小さく可愛いです。
 雷雨、自然のシャワーを浴びて気持ちよさそう。

2002/08/09
 8月8日は立秋。
今日から、残暑見舞いですね。
皆様。残暑お見舞い申し上げます。
 まだまだ暑い日が続いていますが、季節は確実に秋へ向かってます。
 大豆の中耕倍土作業が今日で一応完了。
台風による大雨でご心配かけましたが、何とかものになりそうです。

 これからは、朝露でビッショリ濡れる日が多くなります。
 朝日に朝露が輝きます。
 立秋の声を聞いたとたん田んぼを渡る風も心なしか涼しく感じますね。

2002/08/07
 今日も暑い暑い1日でした。
 大豆の中耕倍土作業を夕方までしてました。
 自然は時として偉大な芸術家です。トラクター作業もひと時お休みです。

 ほとんどの田んぼで穂が出揃いました。地域全体が稲の花の香りに包まれています。真夏の強い陽射しの中、そよ風に稲穂が揺れています。

 日ごとに花盛りを迎えています。
 少しイネの花を科学しましょう。
 田んぼでは今、花盛りです。稲の花は高温条件(最適温度は30℃〜35℃・今年は最高の条件です)では午前9時ごらから咲き始め、11時を中心に咲き、午後1時頃には開花は殆んど終わります。しかし、20℃近くの寒い年では、12時ごろから咲き始め5時ごろまで咲きつづけ、夕方6時頃に終わるのです。
 イネは開花して受粉して受精がすべてが完了するまで5〜6時間かかると言われます。その間の気温が大変大切になります。通常の年は、昼頃まで殆んどが開花が終了し夏の陽が西に傾くころにはイネの受精作業は完了します。
 自然の摂理は上手く出来ています。しかし、冷害の時でも必死に子孫を残そうとします。すさまじい戦いが稲の体の中でおきているのです。
 いねの花には花弁がないので一般的な花のような開花はしません。
 稲の花は内穎と外穎(後にモミガラになります)によって形作られています。
これが、わずかに開いた時に開花したように見えます。これを、開穎と言われています。イネはこの開穎以前にすでに受粉が完了してしています。自花受粉といいまして、気候条件によっては、花が開かなくても受粉できるのです。花が開いてから閉じるまでは、わずか1〜2.5時間だそうです。
 一枚の田んぼで、最も早い穂から最後に出穂するものまでは、普通7日〜15 日かかると言われています。これも、気温が大きく影響するのです。
 今年は、出穂には最高の条件です。
 稲の花の香りがプンプンするわけです。

2002/08/05
 イネの花が盛んに咲いてます。
 農道を走るとイネの花の香りが漂ってきます。

 皆さん、豆の花も咲いてきました。
 可愛い花ですよ。「あやこがね」です。今日も朝から豆の倍土作業。

 豆は花を咲きながら体もどんどん大きくなってきます。
 豆の花が実を結ぶには多くの窒素成分が必要です。
 思い切って窒素肥料の追肥をします。

2002/08/04
 8月2日〜3日までJICAつくば国際センターに行ってきました。
 7月1日〜6日まで角田にJICA稲作研修員が農家調査に来ましたが、今回はその報告発表会に呼ばれたものです。
 今年で4回目の筑波国際センター訪問です。
 筑波国際センターは、ODA事業の一環として開発途上諸国の人材の養成を目的とした研修員受入れ事業等を実施している所です。
 年間約800人の外国の研修員を受け入れ、今日現在でも約160人の海外の技術者が農業ばかりでなく各分野で研修に励んでいました。
 研修員が宿泊している管理棟及び宿泊棟は、さすがに外国に行った気分になります。その様子を紹介します。

 国際センターの管理棟です。

 右の建物が研修棟です。
主に農業関係の研修員の人たちが利用しているようです。


 農家調査報告発表会の様子です。


 プロジェクター等を利用して調査報告をします。


 数日間という短い期間でしたが、与えられた調査課題に対して熱心に報告しています。細かい数字に関しては疑問な点がありましたが立派にまとめられていました。

 講評の中でも言わせて貰いましたが、プレゼンテーションの技術は年々向上しているように感じました。
 研修員の皆さんご苦労様でした。

 報告会終了後、パーティ−を開いてもらいました。
 東京農大教授の堀内先生の音頭でカンパ〜〜イ。

 世界各国から毎年大勢の技術者や研究者が筑波を訪れています。
 考え方や生活習慣が違う人たちが、稲という作物の栽培を通して交流を深める。
 その間、約10ヶ月。それぞれの、考え方が自然と変わっていくといいます。
 人種を超えた国際理解は、時間と共に交流環境の整備が必要なのかもしれません。

 つくば国際センターの中には、農場があり研究員毎に様々な試験研究が出来るようになっています。

 農場の設備は、世界各国の研修員の課題に対応すべく、たいへん充実していると感じました。
 チョット贅沢かなと思うような設備もありました。

 キューバから来た研究者です。来年は、キューバの研修員が7名程角田に来る予定です。
キューバの主食はコメだそうです。
 毎年キューバから来る人は、大変意欲的に研修に取り組んでいるとのこと、来年が楽しみです。

 日本では見られない、浮稲です。浮稲の栽培研究もしています。


 イネの水耕栽培の試験です。
 研修員の世話をしている、藤井さんです。研修員の世話は、JICA関係者の皆さんがしていますが、日常の生活から研修プログラムの世話まで大変な事だと思います。
 普段は英語で対応していますが、来年はキューバ。スペイン語での対応。スペイン語の特訓中だとか、こながや君ご苦労様で〜〜す。

 管理棟にあるレストラン。セルフサービスで食事をとります。


 エジプトから来たサイードさんです。レストランの中は外国そのものです。



 研修員には、日本政府から食事費など滞在費が支給されます。最近まで、少しでも多くのお金を残して帰国したいと、食事を切り詰め体を壊す寸前までの人もいたとか。ビックリです。現在はその対応策もかんがえているとか。世界には、私たちが知らない世界がイッパイあります。

 ホテルのロビーで記念撮影。
お世話になりました。


2002/08/01
 いよいよ8月。
稲穂があちこちで顔を出してきました。
 今朝は朝からお日様がギラギラ。
 日中なんと仙台でも36℃を記録。
 暑い1日でした。

 大豆の2回目の中耕培土作業。「あやこがね」の分は今日で終了。
 後は小粒大豆「こすず」の分んの倍土作業が始まります。
後、4〜5日はかかるでしょう。

 今日の暑さで大豆は大喜び。
 葉はその緑を一層濃くし、体もビックリするほど大きく生長しました。