デジカメ農作業日記 (2002年10月)

2002/10/31
 朝から、快晴。初霜です。うっすらと、白くなりました。



 霜が降ると里の木々も一気に色づき始めます。


 一昨日からの寒さで、蔵王の山々の雪化粧しました。
 冬が駆け足でやって来ました。


2002/10/30
 茨城県水戸市でおこなわれた、「第5回全国認定農業者いばらきサミット」に参加。昨日、夕方まで豆刈をし常磐線スーパーひたち最終便に飛び乗り
ホテル10時着。抜けるような青空。水戸は、この朝初氷が張ったとか。


 会場は、茨城県立県民文化センター。会場から見た水戸市内の風景。
 全国から、2000名の認定農業者が参加。


 現在、日本の農政は大きな転換期を向えています。
 特に、日本農業の根幹である稲作経営に関する政策転換に注目が集まっています。
 これまでの、バラマキ農政から地域の認定農業者(担い手)に政策を集中し、農業の担い手を確実に育てようとするものです。これに対しJA組織が時代錯誤のハチマキしめて はんた〜〜〜い。


 基調講演は、東大教授 生源寺さん。
 今、最も注目されている農水省「米の生産調整研究会」の座長を務めている人です。
 この話を聞きたくて参加したようなものです。しかし、途中でイネムリをしてしまいました。
 私が、悪いのか話に迫力がなかったのか? 先生、こんな調子で未来に夢の持てる研究会の答申できるんですかネ〜〜。竹中さんと同じになるんでは。
 しっかりやってくださいよ。全国大会のビックリする位の会場の熱気。感じたでしょう。
少しは、期待してるんですから。


2002/10/28
 昨日からの西風で、コンバインによる豆刈作業が出来るようになりました。


 豆刈は、大豆専用のコンバインでおこないます。
 西の空は、真っ黒。蔵王の山々は荒れてます。


 コンバインによる大豆の収穫は、豆が完全に乾燥してることが条件です。
 朝露や夜露で湿っていても出来ません。大豆を振ってカラカラと音がしないと作業は出来ません。昼休みも時間が一番の作業適期の時間帯です。
 昼飯は抜きか、コンバインに乗りながら済ます事もしばしばです。
そうでないと、仕事になりません。


 写真では、分かりにくいと思いますが蔵王の山々は麓まで真っ白。
 5センチ程、降ったとか。これからは、日も短くなり、寒くなり淋しい季節がやってきます。作業を急がねば・・・。


2002/10/27
今日は、秋季消防演習。地元の中学校校庭を会場に訓練が行われます。
今日、ボランティア活動が注目されてます。地元の跡取息子を中心に構成されている消防団は、最も歴史があり地方にあっては最大のボランテア組織だとおもいます。
火災はもちろん水害、その他の災害時には仕事をさておいて出動です。
私は、消防団歴25年。その間随分災害に出動しました。
消防演習は年2回春・秋にあります。
その様子をチョットだけ紹介しましょう。

 今日は、朝6時集合。私は、7時に半鐘の一斉打鐘が受け持ち。
 集落の火の見櫓に半鐘があります。


 火の見櫓は小高い丘にあるので、地域全体が一望できます。
 私の集落です。東側の風景です。


 北側の風景です。一キロ先に小学校があります。


 南東側です。


 南側にも、立派な田んぼが広がっています。
 360度周りが田んぼに囲まれてます。


 これが、半鐘です。年代ものです。
 朝7時に演習用の一斉打鐘が始まります。
 長年、私の役割です。演習打鐘は、カ〜〜〜ン・カン・カン・カン。のリズムで鳴らします。


 東側。この先2キロに演習会場の中学校があります。


 今日は、市内4分団の合同演習。
 小型消防ポンプも勢揃いです。


 角田市消防団のトップは、角田市長。観閲式からはじまります。


 機械器具の点検です。


 地元の婦人防火クラブの皆さんや地元の各団体の役員も見学です。


 ポンプ操法の訓練です。
練習はするもののなかなか難しいです。


 分列行進です。
訓練の号令は、軍隊用語。軍隊経験者は、殆んどいなくなりました。
 号令をかける者も、それを聞く者も、外国語を聞くような気分で訓練。 マーいいか。そもそも、言葉は記号だから。難しい事はこの際考えない。


 演習に花を添えるのがラッパ隊。
 演奏は旧軍隊の時と同じとか。国歌もできるんですよ。
 もちろん普段聞いているメロディーとは全く違いますよ。


2002/10/23
豆の収穫作業を急ぎたいのですが、先日の雨が多すぎました。
早く、畑に入りたいのですが。大麦の播種時期です。
一日も早く蒔きたいのですが、これだけはお天気次第です。
今日も籾摺り作業をしました。
田んぼから収穫された籾は、籾摺り機で玄米に仕上げられます。
しかし、そのままではクズ米や稔実の悪い細コメが混じっていて
品質検査に合格しません。そこで、籾摺り機と連動してコメの選別作業も
行い計量され、袋詰されるのです。
玄米の選別機の仕組みを紹介しましょう。

 玄米になった米は、選別機にかけます。現在は、選別機と計量機が一体となった便利な機械があります。

 以前の選別機械は横長でしたが現在は、場所を取らないように縦型の機械が主流です。
中に見えるのは、選別網です。


 選別網は網目の幅が、1.70ミリ〜2.00ミリまで多様なふるい目幅があります。
この網目の幅をめぐって国の見解と意見の対立がしばしばおこります。
 特に災害発生時や生産調整面積を確定する時の基礎資料なるのが全国各地にある農水省統計情報部が発表する作況(収量)調査です。


 我が家にも1.80ミリから1.95ミリまで4種類の網があります。
 皆さん。作況指数という言葉を聞いた事ありますか。農林水産省統計情報部という国の機関から毎年発表される米の作柄状況です。その基礎となる収量調査時に使用される網目が1.70ミリです。私もこんな狭い網目幅は見たことありません。
 私の地域では、1.9ミリが当たり前。品種によっては1.95ミリの網目を使用しています。


 網の中には、写真のようにラセン状の円筒があり、これが回転するのとで外の網に玄米がぶつかり米厚が網目幅より狭い玄米やクズ米が外に弾き飛ばされる仕組みです。玄米は下から上にのぼっていきます。分かりますか?
 網目幅が広いほどクズ米になる米が多くなります。
 消費者の皆さんに喜んで食べていただけるように、良い玄米だけを選別する為に幅の広い網を使用しています。それこそ、増産時代は1.80ミリが普通でした。
 このように、選別網一つとっても時代の流れを見ることができます。


2002/10/20
 若殿の田んぼの脱穀作業。
 天気予報によれば、明日は雨。
 籾の水分をチェック。15%〜15.5%。食べては最高の水分。
 急きょ、午後から作業を開始。


 若殿の秘書・海藤君へTEL。最後の仕上げ作業ということで、仙台からすっ飛んできました。
 海藤君は、色んな経歴の持ち主。有名なロックバンドのメンバーだった事も。
 その後、土木建築現場での仕事もしたとか。農作業もオテノモノ。


 今シーズン最後のコンバインの出番。
 コンバインがなかった時代は、稲刈は多くの人手と時間を要する大変な作業でした。


 ハセ掛けによる、稲刈は当初予定をしてませんでしたので、急きょ始まった仕事です。
 ハセを結うには、縄を使用しますが準備してませんでしたのでワラを使用。
 これは、我が家の親父の出番。


 当日は、地元の60歳の先輩も手伝いに来てもらいましたが縄では結えるもののワラでは上手く結えなかったとか。親父の仕事振りに思わずデジカメでパチリ。

 消費者の皆さんは、郷愁の念をこめて自然乾燥だの、手作業による農作業の尊さを口にしますが自ら行動もしないで口だけではダメです。自分で出来もしないことは他人に押し付けない。すべては、生活を賭けその時代なりに農作業技術は発達してきたのです。
 農業の近代化を一口に否定する人がいますが、是非百姓で生活して下さい。そして、立派な人生を送ってください。
 落穂拾いです。懐かしい光景です。私が小学校の時は全校生徒で落穂拾いをしたものです。食糧増産の時代でした。


 脱穀の終ったワラは、現在では貴重品です。
 ワラは、農作業の機械化が発達するまであらゆる農作業の道具の材料となりました。
 遊びの延長線程度の農作業は、実に楽しいものです。
 脱穀の終った籾は早速籾摺り作業。玄米になりました。
 若殿が永田町の先生方にご馳走するとか。
 ただ単に、旨いとか不味いとかの話ではなく、このHPでも眺めて味わって食べほしいものです。


2002/10/17
 今日は、文句ナシの秋晴れ。
 快晴です。


 このところの晴天で、畜産農家の人たちはワラの梱包作業を始めました。
 今日も一日、作業場で籾摺り作業でした。
 それにしてもいい天気。
汗ばむ陽気でした。


2002/10/15
 今日一日、コメの配送と籾摺り作業。
籾摺り機の構造を少し紹介しましょう。
 これなんだか分かりますか?
籾摺り機の心臓部・籾摺りロールです。


 乾燥されたモミはモミ殻が付いているので、そのままでは食べられません。
 モミを籾殻と玄米に分離する事が必要です。
 その作業を効率的にするの機械が籾摺り機です。


 乾燥された籾は、最初に籾摺りロール部で籾殻が分離されます。


 これが、籾摺りの心臓部です。ゴムで出来ています。
二つのゴムロールはそれぞれ回転が違います。7対3の割合で回転します。
 この回転摩擦を利用して籾殻を分離します。左側のロールが早く回ります。
 その分早く減りますので、途中で左右を交換して左右のロールが同じように減るように使います。

 今日は、丁度交換しましたので新しいロールで作業再開です。
 籾摺り機はバランスの調整がポイントの機械です。
 このタイプの籾摺り機が登場するまでは、素人では操作がたいへん難しいきかいでした。
 籾混入がなくしかも効率的に運転するのは、プロの技でした。
今は、たいへん操作がしやすくなりました。それでも、構造を熟知し籾と玄米の流れを頭に入れて操作しないと使いこなせません。


2002/10/13
 今日は、朝から快晴。各地で運動会の話が聞こえてきます。
 稲刈期間中は、稲刈が最優先です。乾燥機を効率的に運転する為に約5ヘクタール分のモミをフレコンに詰め一時貯蔵しておきます。
 この大きさのフレコンで約60個のもみです。


 最終的には玄米水分を15%前後に調整しますが、乾燥機の効率を上げるため17%前後の水分で一時貯蔵します。この水分ですと一ヶ月以上貯蔵が可能です。
 今日から仕上げの調整の為、乾燥機に戻す作業を始めました。
今月の20日を過ぎると豆刈が始まりますので、それまで出荷分の調整作業を終わらせる予定です。

 久しぶりに綺麗な朝日が昇りました。




 田んぼは、人影もなく静かです。



 いつの間にか秋です。
里の紅葉は、まだですが蔵王の山々は色付き始めました。


2002/10/11
 いつの間にか秋本番。
大豆畑もすっかり葉が落ちました。
 今月末の刈り取りを待つばかりです。


 遠くに見える蔵王のやまやまは、少し赤く見えるようになりました。



 朝夕は、急に気温が下がるようになりました。
 数日まえからコタツに火を入れてます。


 雑草も花が咲いたよう。無数の朝露が朝日に輝き、まるで宝石をちりばめたようです。


2002/10/08
 今日は、東北大理学部の関根先生と共にインドネシアの首都ジャカルタにあるボゴール農科大学という、日本でいうところの東大農学部にあたる大学の先生3人が農村視察ということで来ました。
 先ずは、茶の間でご挨拶。
農業経営のことよりも、日本の農民のおかれている現状と今後の取り組みについて話を中心にい1時間ほどレクチャーしました。


 作業場において農機具などの見学です。
 私もたまに海外に行きますが、その国の普段の生活風景が見たいですよね。


 昨年まで、東北大にいて現在は立正大学教授の田村先生も同行です。
 先生が通訳をしてくれました。先生は傾斜地の地質学では日本の第一人者だそうです。


 稲刈風景を見たかったそうですが、時期が遅かったです。
 転作田の大豆畑の見学です。


 田村先生は、インドネシアに数年滞在したとか。
その時にお世話になった先生方が来日したそうです。
 バリ島には、ホームステーした事ありますが、ジャワ島は行った事ありません。
 話を聞いているうちに、行きたくなりました。


2002/10/06
 10月6日日曜日。いよいよ若殿の田んぼの収穫。
若殿ご一行と地元のお父さん、お母さんも参加しての稲刈です。
(私は、番組収録の為東京のNHKへ)
留守してごめんなさい。写真はわたしの妻の作品です。

 若殿ご一行さま。早速稲刈です。


 予定外のハセ掛け作業。若殿のリクエスト。
 国会の同僚議員の皆さんに自然乾燥米食べさせたい!!。
 角田のお百姓さんは、本当に優しいですね。
 若殿のわがままを直ぐに聞くんですもの。


 皆さん慣れない手つきで稲わらを束ねています。



 束ねた稲は、ハセにかけられます。
 この作業は、本当に珍しくなりました。


 手刈り作業と最新型のコンバインによる作業を同時に体験。



 田んぼでご飯を炊いて食べたい。というリクエストに答えて
 薪でご飯を炊きました。これは、地元のお婆ちゃんの出番です。
 ありがとうございました。ご苦労さまでした。



 皆様のご協力の賜物。ハセの完成です。


 コンバインのオーガーによるモミの排出。
 初めて見る子供たちは、珍しそうに見てました。


 近所のお母さん。お手伝いご苦労様でした。
 若殿と一緒に記念撮影。


 稲刈の完了です。
完成したハセ掛けのまえで全員でパチリ!
 おめでとう。若殿の同僚議員の皆さん自然乾燥米は、時間がかかります。
 もう少しでピカピカの新米が出来ますよ。待っててくださいね。
お楽しみに!!


2002/10/04
 今シーズン最後の稲刈です。今日は、今年5月トラクターによる不慮の事故で他界した佐藤稔君の田んぼの稲刈応援です。うまいコメ研究会のメンバーがコンバイン4台トラック6台を持参して集まってくれました。
2町5反(2.5ヘクタール)の稲刈りを午後1時集合で4時まで3時間弱で刈り取り終了しました。
その様子を紹介します。

 この前の台風21号で倒伏した稲の刈り取り風景です。
 完全倒伏した約5反歩の田んぼも最新型のコンバイン4台で一時間もかからずに終わりました。


 まだ、殆んどのメンバーが自分の田んぼの稲刈も終わらないというのに、応援に駈けつけてくれました。


 最新型のコンバイン4台の総額は3千8百万円。約4千万の稲刈です。


 ヤンマーの最新型6条刈90馬力スーパーコンバインです。



 他にクボタの最新型6条90馬力スーパーコンバイン、クボタの5条刈65馬力コンバイン、クボタの5条50馬力。合計4台のコンバインによる稲刈です。一町歩田んぼも1時間弱で終りです。

 90馬力搭載の最新型6条コンバインの能力は目を見張るものがあります。
人が歩けない湿田もナンノそのグイグイ刈り取っていきます。


 仲間の力は凄いです。新しい稲作の時代を互いに力を合わせて模索している同士です。


 2町5反の田んぼ。あっという間に刈り取りが終わりました。3時間弱のドラマでした。



稔君!お前もしっかり見てたよな。安心しろよ!


2002/10/02
 台風一過。快晴。
朝5時30分の阿武隈川の様子です。
 思ったより水位は上がっていないようです。
 福島県で雨が降ったようで、一時間に60センチの割合で水位が上昇しています。


 排水機場も徹夜の運転。もの凄い勢いで水を汲み上げています。


 朝5時55分。
あぶくま山系に朝日が昇ってきました。
 7月の台風の時と比べて水かさは、少ないです。


 稲は一部倒伏しましたが何とか刈り取りができるでしょう。


2002/10/01
 台風21号が接近しています。
 超大型台風とのこと。今は(1日PM5時)嵐の前の静けさといったところです。明日の朝はどうなることやら、心配です。
 乾燥作業について、少し説明しましょう。

 コンバインで刈り取られたモミは、作業場の乾燥機で水分調整されます。
 刈り取られた直後のモミ水分は、刈り取りはじめで約23%から25%の水分があります。刈り取りも後半になると20%セント以下になる時もあります。これを乾燥機で15%前後の水分に調整します。


 現在の乾燥機は、マイコンで自動的に運転してくれますので大変楽になりました。刈り取り直後のモミは想像以上にバラツキがあります。
 これを均質に水分を15%に仕上げるのは、困難なな技術開発の歴史をありました。しかも、自動水分計の開発はたいへんな技術の結晶といえます。


 この乾燥機一台で約7反歩(70アール)のモミが入ります。
 モミの乾燥は、1時間に0.7%前後下げるように乾燥時間と乾燥温度が設定されます。急激に乾燥すると胴割れ米の発生の原因となります。
 更に乾燥しすぎると食味が落ちますし、胴割れ米が発生します。
 コメ作りの最後の仕上げ乾燥調整作業は、想像以上に神経を使います。
 指導機関は簡単15%に仕上げる様にといいますが、刈り取り作業が始まると夜の夜中まで作業が続くのです。


 自動水分計が開発された当初は、水分の誤差が大きく余り当てになりませんでしたが最近の機械は大変優秀になり誤差も少なくなりました。
 しかし、最後の仕上げ調整は手動で行います。
 稲刈の能率を上げるには乾燥機を効率的に運転しなければなりません。
 夜中の調整は欠かせない作業なのです。
 食味が重視される時代です。15%から16%の1%の間に水分調整するために大変な神経を使っているのです。
 最近は「無洗米の時代」盛んに宣伝されていますが、田んぼ通信NO96(ぜひ読んでください)にも書きましたが無洗米を作る為に生産現場には14%だいに乾燥を強くする様昨年から指導がかわりました。
 利便性だけが重視され食味を無視した指導が現場では行われています。大きな矛盾がおきています。
 旨いコメを作る為、春から最後の乾燥調整まで大変な神経を使ってコメをつくりました。
 食べる人も、最後の仕上げは(コメをトイで炊く)自分でやってもいいと思うのですが、いかがなものでしょうか。